トレーラーハウスの移動方法を解説!コストやメリット・気になる疑問点まで解説
トレーラーハウスは、どうやって設置場所まで移動させているの?
移動させるときの費用は高いのかな
トレーラーハウスのあらゆる場所へ設置できるところは大きな魅力ですが、移動方法について気になっている方は多いのではないでしょうか。
本記事ではトレーラーハウスの移動方法のほか、費用や移動できることで得られるメリットをお伝えしますので、ぜひご覧ください。
トレーラーハウスを移動させるときは牽引する
トレーラーハウスはシャーシというタイヤのついた土台の上に家が乗っており、牽引されて移動します。
自動車と同じ車両ではあるものの、トレーラーハウスにはエンジンがなく自走できません。
たとえば自動車を購入する場合はディーラーによって自宅へ納車、もしくは購入者が受け取りに行くケースがほとんどでしょう。
しかしトレーラーハウスを購入後や再度移動させたいときは専門の業者へ依頼して、希望の設置場所へ輸送してもらうケースが一般的です。
トレーラーハウスを問題なく設置できる土地であるか、十分に走行できる道路の幅があるかなどを考慮しながら、公道を適法に走行させて移動します。
トレーラーハウスを移動させるにはサイズが関係する
トレーラーハウスは保安基準第2条の制限を超えるか否かによって、以下2種類のサイズに分けられ、移動条件が異なります。
車検付きトレーラーハウスの場合は、ナンバープレートが交付されます。
そのため公道を自由に走行でき、移動に特別な制限はありません。
一方大型トレーラーハウスの場合は、移動前に「基準緩和認定書」と「特殊車両通行許可証」を取得する必要があります。
各書類の取得には3か月程度かかるので、購入・移動が決定したら早めの申請が必要です。
また大型トレーラーハウスの場合は速度や走行時間帯にも制限があるので、移動性は車検付きトレーラーハウスのほうが優れているといえるでしょう。
しかし、大型トレーラーハウスには車検付きトレーラーハウスには難しい、広々とした居住空間を確保できる大きな魅力があります。
事前に車検付きトレーラーハウスと大型トレーラーハウスの違いを把握したうえで、購入を検討しましょう。
車検付きトレーラーハウスと大型トレーラーハウスについては、以下の記事においても詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。
トレーラーハウスを移動させるときの流れ
ここからは、トレーラーハウスを移動するときの流れを以下5つのSTEPで解説します。
STEP1 業者へ問い合わせる
まずトレーラーハウスの移動が決定した段階で、専門業者へ連絡を取ります。
以下の情報が必要になるので、トレーラーハウスの移動を問い合わせるときに伝えましょう。
- 依頼主の情報(名前や電話番号など)
- トレーラーハウスの移動先(どこからどこまで移動させるのか)
- トレーラーハウスの移動希望日・トレーラーハウスの車種
STEP2 見積もり・現地調査
STEP1で得た情報をもとに、見積もりを作成してもらいます。
またトレーラーハウスの現在地や移動先によっては現地調査が必要です。
トレーラーハウスが通れる道路の広さがあるか、設置が問題ない場所であるかなどを確認しながら、移動の可否や金額が決まります。
見積もりの金額は依頼する業者によって異なるので、複数社へ依頼して比較検討するといいでしょう。
STEP3 契約
提示された見積もり内容・金額に問題がなければ、契約をします。
決められた方法で、期日までに支払いを済ませましょう。
STEP4 書類申請(※大型トレーラーハウスのみ)
「トレーラーハウスを移動させるにはサイズが関係する」でお伝えしたように、大型トレーラーハウスの場合は、移動するために基準緩和認定と特殊車両通行許可を取得しなければなりません。
書類申請は業者に代行してもらえますが、3か月程度かかります。
STEP5 移動
すべての準備が整ったら、現在設置されている場所へ引き取りに来てもらい、トレーラーハウスの移動を開始します。
トレーラーハウスの設置作業や引き渡しを済ませて、トレーラーハウスの移動は完了です。
トレーラーハウスの移動にかかる費用
トレーラーハウスの移動には、以下のような費用がかかります。
費用項目 | 移動にかかる費用相場 |
基本料金 | 50,000~200,000円 |
輸送料金 | 10kmあたり10,000~20,000円 |
基準緩和認定申請料金 特殊車両通行許可申請料金 ※大型トレーラーハウスのみ | 100,000~200,000円 |
サイズや移動制限・申請費用の有無などから、大型トレーラーハウスと比較して車検付きトレーラーハウスのほうが移動費用は抑えられます。
ただし表の費用はあくまでも目安です。
車種や走行距離によって変動するほか、移動を依頼する業者ごとに費用は大きく異なるので、見積もりを取りながら検討してください。
トレーラーハウスが移動できることで得られるメリット
移動可能な家であるところはトレーラーハウスの大きな特徴であり、以下のようなメリットがあります。
- 税制面で優遇される
- 売却しやすい
- 設置場所が幅広い
順番に見ていきましょう。
税制面で優遇される
トレーラーハウスは車両に該当するため、建築物にかかる固定資産税や不動産取得税が発生しない税制上のメリットが得られます。(設置場所の行政判断や法令により、車両と見なされない場合もあります。)
ランニングコストを抑えやすいので、不動産と比較してトレーラーハウスの購入は「お得」といえるでしょう。
トレーラーハウスの税制面においては、以下の記事にて詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。
売却しやすい
トレーラーハウスはたとえ不要になったとしても、移動可能なことから全国に買い手がつき売却しやすいです。
中古市場においてトレーラーハウスの人気は高く、売却後はすぐに更地にできるところもうれしいポイントです。
設置場所が幅広い
建築物と異なり、トレーラーハウスは行政の許可を得られれば、市街化調整区域や農地などさまざまな場所に設置できます。
トレーラーハウスなら「ゆったり静かな場所で日常生活を送りたい」「めずらしい場所で宿泊事業をしたい」といった希望を叶えやすいでしょう。
トレーラーハウスを移動させるときに気になる疑問点を解消
最後は、トレーラーハウスを移動させるときによくある疑問にお答えしていきます。
Q. トレーラーハウスの移動は自分でできるの?
A. できます。
ただしトレーラーハウスの重さが750キロ以上の場合は、牽引免許が必要です。
750キロ未満のトレーラーハウスの場合、軽自動車〜小さなキャンピングカー程度の大きさのため、住居設備の充実は難しいでしょう。
もし牽引免許を取得する場合は自動車学校へ通い、試験に合格する必要がありますが、15万円前後の費用や時間がかかります。
安全面への配慮を踏まえると、トレーラーハウスの移動はプロへのおまかせがおすすめです。
Q. トレーラーハウスを移動させたら住所はどうなる?
A. トレーラーハウスを設置する場所が所有地でしたら、住民票を取得できます。
自身の所有地でなく賃料を支払って借りている場合でも住民票の取得は可能ですが、サービスエリアのような公共の駐車場や、常に移動し続けている場合は難しいでしょう。
また自治体によって住民票の取得に制限を設けているケースもあるため、事前に確認しておくと安心です。
移動できるトレーラーハウスの魅力はパークホームズがお伝えします
本記事では、トレーラーハウスの移動方法について、コストやメリットを含めてお伝えしました。
トレーラーハウスは移動するときに牽引する必要があり、専門業者への依頼が一般的です。
移動費用には基本料金や走行距離・書類の申請費用などがかかり、トレーラーハウスのサイズによっても大きく変動します。
移動には費用がかかる一方、売却のしやすさや設置場所の幅広さなどは、さまざまな場所へ移動できるトレーラーハウスだからこそ得られるメリットでしょう。
パークホームズでは、トレーラーハウスを専門的に取り扱っております。
トレーラーハウスの移動方法に関するお悩みを抱えている方や、具体的なコスト・魅力をもっと知りたいと感じた方は、ぜひお気軽にご相談ください。