トレーラーハウス×飲食店はメリットが豊富! 営業形態の種類や注意点も解説
トレーラーハウスで飲食店をする場合って、どんな営業方法があるの?
トレーラーハウスの飲食店ってかっこいい!やってみたい!
飲食店の開店を検討されている方のなかには、このようにトレーラーハウスによる営業をお考えの方も多いでしょう。
本記事ではトレーラーハウスで飲食店をおこなう場合の営業形態や、メリット・注意点について解説しますので、ぜひご覧ください。
トレーラーハウスで飲食店を始めるときは営業形態がポイント
トレーラーハウスで飲食店をする場合は、以下2種類の営業形態があります。
- ライフラインを土地に接続して営業
- ライフラインをトレーラーハウスに積載して営業
順番に見ていきましょう。
ライフラインを土地に接続して営業
同じ場所へ一定期間設置して、トレーラーハウスの水道や電気などのライフラインを土地と接続する形態です。
この場合は建物の中にある一般的な飲食店と変わらず、食品衛生法に基づく「飲食店営業許可」が必要です。
トレーラーハウスの車検の有無は問わない営業形態のため、車両の大きさを選びやすいでしょう。
注意点として、トレーラーハウスは土地との定着性が認められると建物扱いとなります。
建物扱いになるとトレーラーハウスを設置できる場所への制限があるほか、違法建築物として撤去されてしまう可能性もあります。
トレーラーハウスのライフラインを土地と接続する場合は、必ず行政へ条件を確認しておきましょう。
ライフラインをトレーラーハウスに積載して営業
キッチンカーによる移動販売のように、電気や水道などのライフラインをすべて車内に積載する営業形態です。
電源は、ポータブル発電機を利用します。
給水は車内に積載した上水タンク、排水は汚水タンクを使い、土地側と一切接続しません。
ライフラインを土地に接続する場合と異なり、選択できるトレーラーハウスは車検付きのみです。
移動販売の形態では、場所を変えながら食品を提供することが前提のため、土地への定着性が認められる恐れは少ないでしょう。
ただしトレーラー部分を切り離して設置してしまうと、「公道を走れない」として建築物に該当する恐れがあるので注意が必要です。
トレーラーハウスで飲食店を始めるメリット
ここからは、トレーラーハウスで飲食店を始めるメリットについて、以下4つお伝えします。
- 設置場所の制限が少ない
- 需要のあるところへ移動できる
- カスタムしやすい
- コストを抑えられる
順番に見ていきましょう。
設置場所の制限が少ない
車両に該当するトレーラーハウスは市街化調整区域や農地など、行政の許可を得ることを条件として、さまざまな場所へ設置できます。
たとえば海が目の前に広がる場所や、人気のない静かな隠れ家的な場所など、狙う客層に合わせながら出店場所を決められるので、競合との差別化を図れるでしょう。
飲食店の成功は、出店場所が大きく左右します。
設置場所の制限が少ないトレーラーハウスは、飲食店への活用に大いに向いています。
需要のあるところへ移動できる
いざ飲食店を開店したとき「思っていた客層と違う」「冬場は客足が途絶えがち」などというケースも否定できません。
このような場合にトレーラーハウスの移動できるところは大きな強みであり、需要の高い場所で再出発が可能です。
移動先の市場やイベントへの出店なども可能であり、認知拡大も期待できるでしょう。
カスタムしやすい
トレーラーハウスは、外観のデザインや内装の自由度が非常に高く、できないことはないといっても過言ではありません。
仮に既存の車をキッチンカーにする場合、既存の設備や外観を変更しようと思えば車両全体の交換になってしまうでしょう。
トレーラーハウスであれば新車はもちろん、中古を安価で購入して事業形態に合わせて好みのカスタムも可能です。
以下の記事ではトレーラーハウスの内装についてお伝えしていますので、ぜひご覧ください。
コストを抑えられる
トレーラーハウスは初期コストが安く、300万円前後で飲食店を始められます。
基本的にキッチンやトイレなどがはじめからそろっており、あとから棚やコンセントなど営業に必要な設備をオプションで付け足すことが可能です。
一般的な飲食店は賃貸で開店するケースが多く、家賃だけでなく、敷金や礼金がかかります。
さらに内装や外装の費用などすべてを含めると、1,000万円近くかかるケースもまれではありません。
飲食店を初めて経営する方にとっても、初期コストを抑えられるトレーラーハウスは、スタートしやすいでしょう。
トレーラーハウスで飲食店を始めるデメリット
メリットのほかに、トレーラーハウスを飲食店に使用するデメリットも、以下2つ知っておきましょう。
- スペースの制約がある
- 集客を工夫しなければならない
順番に解説します。
スペースの制約がある
トレーラーハウスは車両であることから、ある程度床面積に制約があります。
作業スペースが狭ければ提供できるメニュー数が限られやすく、客席も多くは設けられないので大人数の収容は難しくなります。
ただしトレーラーハウスを複数並べたり、ウッドデッキを作ったりすれば、規模の拡大は可能です。
1棟目はキッチンを含めたカウンター席にして、並列させた2棟目は客席メインの飲食店にしてもいいですね。
ウッドデッキに客席を設ければ、開放感のあるつくりになります。
1台のトレーラーハウスではスペースの制約が出てしまいますが、アイデア次第で広々とした飲食店にできるでしょう。
集客を工夫しなければならない
トレーラーハウスだけでなく、キッチンカーも含めて販売場所が変わる営業形態の場合は固定客が付きにくく、集客に工夫が必要になります。
客足が途絶えれば利益が出ず、結果的に営業を継続することは難しいでしょう。
トレーラーハウスで移動販売をする場合は、SNSやネットチラシなどを活用して認知度を高めたり、デリバリーサイトへ登録して露出を増やしたりして集客の工夫が必要です。
トレーラーハウスを飲食店として活用する場合の注意点
トレーラーハウスを飲食店として活用する場合は、以下2つに注意が必要です。
- 営業方法を加味して車両選択をする
- トレーラーを切り離さない
順番に解説します。
営業方法を加味して車両選択をする
飲食店の営業方法に合わせて、トレーラーハウスの車両を選択してください。
たとえば移動販売を検討している場合は、普通乗用車で牽引できるサイズでなければ営業場所の移動がしにくくなります。
一定期間同じ場所で営業する場合は、トレーラーハウスが建築物に該当しないために、設置条件を満たすサイズや設備を選ぶ必要があります。
トレーラーハウス購入前に、自分が予定する営業方法をおこなうための条件を確認しておくことが大切です。
トレーラーを切り離さない
ライフラインを積載する場合は自動車営業の対応となるので、駆動装置のないトレーラーを切り離して営業はできません。
公道で営業する場合は、牽引車との接続が必要になります。
たとえ公園のような牽引車の乗り入れが難しい場合でも、牽引装置が必要になるので、注意しましょう。
飲食店にトレーラーハウスを活用した事例
最後はトレーラーハウスを活用した、飲食店の実例を紹介します。
カフェ
こちらの飲食店では、トレーラーハウスを2台並べて設置しています。
トレーラーハウス特有の車体の高さは、階段を作ってカバーしています。
トレーラーハウスを2台つなげていることから、キッチンは広々として充実していますね。
屋上を作ってさらに客席を増やし、海が見えて眺望は抜群です。
お弁当販売店
こちらの飲食店では、本業である牛タン加工工場の牛タンを使ったお弁当を販売しています。
幹線道路に面した場所を選び、需要の高いところへトレーラーハウスを設置した結果、事業成功につなげられています。
店内では工場で作られた牛タンの加工販売をしたり、お弁当を食べられるスペースを設置したりして、多くの顧客のニーズをつかんでいる成功例といえるでしょう。
飲食店にトレーラーハウスを活用するなら実績豊富なパークホームズへご相談を
本記事では、トレーラーハウスで飲食店をするメリットや営業形態の種類・注意点についてお伝えしました。
さまざまな場所で営業できるトレーラーハウスは、飲食店との相性が非常に良いといえます。
ただし営業方法を踏まえたうえで車両選択や設備などを考えていく必要があるため、飲食店の開店にはトレーラーハウスに関する知識が必要です。
パークホームズではトレーラーハウスを専門に取り扱っており、飲食店を開業される多くのお客さまへの販売実績がございます。
これからトレーラーハウスで飲食店をお考えの方は、ぜひお気軽にご相談ください。