トレーラーハウスの車検について|トレーラーハウスの車検費用や更新頻度・依頼先を解説
トレーラーハウスの車検は、安全かつ法を守って公道を走行するために必要不可欠です。
しかし「車検費用って高い?どんなトレーラーハウスにもかかるのかな」「車検の更新頻度って自動車と同じ?」など、トレーラーハウスを購入するにあたって疑問を抱えている方も多いでしょう。
本記事ではトレーラーハウスの車検に関して、費用や更新頻度・依頼先などについて解説していますので、ぜひ参考にしてください。
車検の必要性はトレーラーハウスの大きさによって決まる
トレーラーハウスすべてに車検があるのではなく、大きさによって車検付トレーラーハウスと、車検のない大型トレーラーハウスの2つに分けられます。
以下の表には、車検付きトレーラーハウスと大型トレーラーハウスの違いをまとめました。
表をもとに、詳細を解説します。
車検付トレーラーハウス
車検付トレーラーハウスは、保安基準第2条の制限を超えない大きさのトレーラーハウスを指します。
ナンバープレートが交付されるので、車検付トレーラーハウスは自動車と同じ扱いになり、いつでも自由に公道を走れるところが大きな魅力です。
数十万単位で車検費用はかかりますが、車検付トレーラーハウスは設置できる場所も幅広く、行政に事前確認のうえ許可を得られれば市街化調整区域にも設置できます。
ただし大型トレーラーハウスと比較して小さいので、車検付トレーラーハウスのほうが小規模な活用用途に限定されやすくなります。
本体価格や移送費に関しても大きさの兼ね合いから、大型トレーラーハウスより安い傾向といえるでしょう。
大型トレーラーハウスは車検なし
保安基準第2条の制限を超える大きさの大型トレーラーハウスには車検がなく、ナンバープレートも交付されません。
そのため大型トレーラーハウスが公道を走行するには、「基準緩和認定書」と「特殊車両通行許可証」が必要です。
「保安上及び公害防止に支障がない」ことを申請して基準緩和の認定を受け、続いて臨時運行できるよう特殊車両通行許可を得る手続きをおこないます。
この過程には3か月程度かかるので、移動の際には余裕をもった準備が必要です。
走行は夜間となるほか、自治体によって大型トレーラーハウスは設置許可が得られない場合があるので、車検付きトレーラーハウスと比較して移動における自由度は少ないでしょう。
ただし広々としているので多彩な用途に使用でき、車検にかかる費用や手間が一切不要なところは、車検付きトレーラーハウスにはない大型トレーラーハウスの魅力です。
トレーラーハウスを購入するにあたって費用や用途など、何を重視するか検討しながら大きさを決めるといいでしょう。
トレーラーハウスの車検にかかるコスト
トレーラーハウスの車検費用は、重量ごとに異なります。
今回は、普通貨物車8トン未満に該当するトレーラーハウスの例を以下にまとめました。
※2024年1月現在
※申請時は印紙代が別途必要
車検の取得時や継続手続きのたび、車検付きトレーラーハウスには税金が発生します。
また、これらの車検費用にプラスして、設置場所から整備先への輸送費が必要です。
トレーラーハウスにかかる車検時のコストは決して安くはないうえ、毎年継続して発生する費用なので、購入前にしっかり把握しておきましょう。
トレーラーハウスを車検に出すときの依頼先
トレーラーハウスの車検は主に以下3つの依頼先があります。
- トレーラーハウスの取り扱いメーカー
- 自動車整備工場
- ユーザー車検
順番に解説します。
トレーラーハウスの取り扱いメーカー
最もおすすめの選択肢は、トレーラーハウスを取り扱っているメーカーや購入元を通して車検を受ける方法です。
車検を受けるためには第一にトレーラーハウスを移動させなければなりませんが、専門の輸送業者へ依頼のうえ牽引する必要があり、手間がかかります。
トレーラーハウスの取り扱いメーカーや購入元であれば移動手段の手配に慣れており、必要な書類まで用意してくれるので、車検を受けるときの手続きは非常に楽でしょう。
また整備に必要な部品をそろえられる点も、トレーラーハウスの取り扱いメーカーなら容易です。
移動から車検まで、トレーラーハウスの車検にかかるすべての作業をスムーズに任せられるので、取り扱いメーカーや購入元への相談がベストでしょう。
自動車整備工場
一般的な自動車と同様に、自動車整備工場でトレーラーハウスの車検を受ける方法です。
ただし自動車とトレーラーハウスでは点検項目が異なるほか、整備に必要な部品の調達が難しい場合が多く、すべての工場で車検をおこなっているとは限りません。
トレーラーハウスの車検を自動車整備工場へ依頼すると断られるケースも珍しくなく、実施している業者を探すのに時間がかかり苦労することも多いでしょう。
またトレーラーハウスの移動手配は、自分でおこなわなければなりません。
自動車整備工場による車検は工場を探す時間と、トレーラーハウスを移動させる手間がかかることを把握して依頼を検討する必要があります。
ユーザー車検
もっともコストを抑えられる車検方法が、自分で運輸支局へトレーラーハウスを持ち込んで車検を受けるユーザー車検です。
ただし自動車整備士のように、点検や整備に関する一定の専門知識がある方でなければ、ユーザー車検は現実的とはいえないでしょう。
トレーラーハウスの点検や整備に見落としが生じれば、車検に受からないだけでなく安全性のリスクが伴います。
またトレーラーハウスを検査場まで移動させるための手配や、何枚もの書類への記入もすべて自分でおこなうので、手間や時間がかかることは否めません。
業者を介さずに車検を受けるため法定費用だけですみますが、ユーザー車検は安全性や確実性から考えると、難易度が高い方法といえます。
トレーラーハウスの車検期限
トレーラーハウスの車検期限は、以下の表のとおりです。
一般的にトレーラーハウスは普通貨物車に該当するので、初回は2年後、次回以降は1年ごとに車検をおこないます。
普通自動車や軽自動車は初回は3年後、以降2年ごとに車検をおこなうため、トレーラーハウスとは異なります。
混同しやすいので注意しましょう。
トレーラーハウスはシャーシのみで車検に出せる
トレーラーハウスを車検に出すとき「家の中の家具はどうしたらいいのだろう?」と思う方もいらっしゃるかもしれません。
現在日本で主流のトレーラーハウスは専用のジャッキで家部分を浮かせて、シャーシだけ車検を受けられます。
シャーシと家部分を分離することで点検や整備をしやすくなり、スムーズに車検を受けられます。
また、車検は1日では終わらないことも多いので、車検取得期間も通常通りトレーラーハウスに住める点は大きなメリットです。
ただしなかにはシャーシと家部分が一体化しているタイプのトレーラーハウスもあり、そのまま車検に出すことになるので、購入時に確認しておくといいでしょう。
トレーラーハウスの車検を受けないリスクも知っておこう
車検を受けていないトレーラーハウスは、当然ながら公道の走行はできません。
公道を車検切れのまま走行した場合は、罰金や罰則が課せられ免許停止です。
万が一事故を起こしてしまえば実刑や損害賠償も発生することになり、多くのリスクを伴います。
車検切れのトレーラーハウスを再度車検に通すには、臨時的に公道を走行できるよう、仮ナンバーの取得が必要です。
自賠責保険への加入手続きも必要になるので、費用も年額で払う場合と比較して割高となるでしょう。
通常より多くの手間がかかってしまうので、定期的にきちんと車検を受けることが大切です。
トレーラーハウスの車検に関するご相談はパークホームズへ
本記事ではトレーラーハウスの車検について、費用や更新頻度・依頼先について解説しました。
トレーラーハウスは大きさに応じて車検の有無が異なり、車検付トレーラーハウスの場合は、初回は2年、次回以降1年に1回の車検が必要です。
自動車整備工場やユーザー車検も可能ですが、最も手間と時間がかからない方法はトレーラーハウスの取扱いメーカーへの相談です。
弊社パークホームズでは、車検のない大型トレーラーハウスを主に取り扱っております。
車検付トレーラーハウスと大型トレーラーハウス、どちらにするか検討されている方は細かな違いまで詳しくお伝えしますので、ぜひお気軽にご相談ください。