小さく暮らす家・タイニーハウス(スモールハウス)の定義やメリット、トレーラーハウスを紹介
タイニーハウスの購入を検討しているけど、トレーラーハウスもタイニーハウスになるの?
トレーラーハウスはほかのタイニーハウスと何が違うの?
小さな家「タイニーハウス」。今回の記事では、タイニーハウスの定義や人気のヒミツ、タイニーハウスに利用される「トレーラーハウス」について、定義やメリットを紹介します。
タイニーハウスをご検討中の方はぜひご覧ください。
タイニーハウスとはトレーラーハウスを含む「小さな家」のこと
タイニーハウスは「tiny(小さな)」と、「house(家)」2つの単語が組み合わさり「小さな家」という意味をもちます。つまり、その言葉の通り「小さな家」のこと。
タイニーハウスにはさまざまな種類があり、トレーラーハウスもそのうちのひとつです。
順番に定義をチェックしていきましょう。
タイニーハウスの定義
一般住宅よりも小さな家をタイニーハウスといい、明確にサイズや延べ床面積は決められていません。
広さは、10~20平方メートルのタイニーハウスが多いようです。
小さいとはいえ「家」なのでキッチンやお風呂・トイレなど生活に必要な設備はそろっているものがほとんどです。
タイニーハウスの発祥はアメリカであり、以下のような種類があります。
もともとアメリカでは、タイニーハウスと真逆の「大きな家」が幸せの象徴とされていました。
しかしリーマンショックによる経済問題や、ハリケーンなどの自然災害によって、「家」について見直す機会が増えたのです。
「大きな家は、幸せになるために本当に重要視すべきなのか」
「大きさより、家の機能性をもっと重視した方がいいのではないか」
このような気づきによって、シンプルかつコンパクトな家を希望する人々が増え、タイニーハウスが生まれました。
タイニーハウスは大切な物だけを詰め込んだミニマルな生活を楽しめる家といえるでしょう。
タイニーハウスとしても人気のトレーラーハウスとは?
タイニーハウスの一種であるトレーラーハウスは「車両を利用した工作物」と定義され、厳密にいえば「車両」です。
トレーラーハウスには「移動できる家」という意味合いがあり、シャーシというタイヤのついた車台の上に小さな家が載っています。
発祥のアメリカでは「モービルホーム」「モーターホーム」と呼ばれ、トレーラーハウスと同じく移動できる住居を表しています。
ただしタイヤはついていますが、トレーラーハウスにはエンジンがありません。そのため自走ではなく、牽引されて移動します。
「車両」と聞くと「快適な生活が送れるの?」と感じる方もいるでしょう。
トレーラーハウスは車両であっても、一般的な家とほとんど変わりません。
内装を自由にカスタマイズできるだけでなく、ライフラインは整備されており、お風呂やキッチン・トイレも利用できます。幅広いサイズ展開があるので、1人でも4人以上の大人数でも住むことが可能です。
自宅の庭だけでなく、海の近くや緑豊かな自然の中など、場所を変えたいと思ったときに好きなところへ家ごと移動できるところは、トレーラーハウスの大きな魅力でしょう。
トレーラーハウスを使ったタイニーハウスの用途
以下のようにトレーラーハウスを含め、タイニーハウスの活用用途はさまざまです。
個人 | 法人 |
増築 セカンドハウス 子ども部屋 読書部屋 仕事部屋 収納場所 アトリエ 介護住宅 | 事務所 レストラン 商談ルーム リゾート施設 カフェ 美容室 社宅 ワークショップ |
個人で利用する場合は趣味の場や子ども部屋など、タイニーハウスはあらゆる場面で活用できます。
タイニーハウスのなかでもトレーラーハウスなら、お子様が巣立ったあとは別荘として場所を移し、新たな生活を始める活用方法もあるでしょう。もちろん住まいとしてだけでなく、トレーラーハウスは事業にも活用できるので、飲食業やホテル経営など多彩な用途が挙げられます。
「建てておしまい」ではなく、場所を移し役割を変えながら、何度も活用できるのがトレーラーハウスの魅力です。
トレーラーハウス以外のタイニーハウスを紹介
ここからはトレーラーハウス以外のタイニーハウスを以下3つ紹介します。
- コンテナハウス
- プレハブ式住宅
- スモールハウス
順番に見ていきましょう。
コンテナハウス
コンテナハウスは、輸送用コンテナを建築物として活用しているタイニーハウスです。
建築現場でほとんど作り上げられて建築現場に運び込まれるため、工期はさほどかかりません。
複数のコンテナを組み合わせられるので、間取りの自由度が高く2階建てにもでき、独創的な外観から店舗としての活用に人気があります。
プレハブ式住宅
プレハブ式住宅は、工場で生産・加工した部材を運び、組み立てた住宅のことです。災害時や学校の補修工事のときなど、日常生活で目にした方も多いのではないでしょうか?
厳密にいえば、木質系・コンクリート系・鉄骨系・ユニット系と、素材による種類があります。
コンテナハウスと外観は似ていますが、使われる素材は大量生産した軽量鉄骨のため、プレハブ式住宅の方が材料費やコストを抑えられます。
どこにでも設置でき、コストも抑えられる手軽さがプレハブ式住宅の魅力といえるでしょう。ただやはり、自由度が低く、デザイン性や外観・性能で劣ってしまう面は否めません。
スモールハウス
スモールハウスはほとんどの場合、タイニーハウスと同じ意味で使われる言葉です。
コンテナハウスやプレハブ式住宅、トレーラーハウスのように明確な定義は決まっていません。
スモールハウスと呼ぶ場合の住宅は、一般的な大きさが10~15平方メートルが多く、最近では「無印良品の小屋」や、自分でスモールハウスをDIYする制作キット「安曇野ハウス」が注目を集めています。
タイニーハウスのなかでもトレーラーハウスを選ぶメリット
ここまで、タイニーハウスの定義や種類・トレーラーハウスとの関係性について、お伝えしました。
タイニーハウスのなかでも、コンテナハウスやプレハブ式住宅などは建築物に該当します。
一方ほかのタイニーハウスと異なり、車両であるトレーラーハウスだからこそ得られるメリットを、以下3つ解説します。
- コストを抑えられる
- 市街化調整区域を含むあらゆる場所へ設置できる ※1
- 好きなところへ移動できる
※1:設置場所の行政判断や法令により、車両と見なされない場合もあります。
順番に見ていきましょう。
コストを抑えられる
トレーラーハウスは車両としての設置条件を満たしていれば、不動産取得税や固定資産税が発生しないため、コストを抑えられます。
もちろん購入するには維持費だけでなく、建築費用・内装・外装などもかかりますが、トレーラーハウス需要の高まりから中古市場も充実しています。
たとえ新しいトレーラーハウスを購入する場合でも、小さい物であれば250万円前後から購入できるので、維持費・購入費をともに抑えやすいといえるでしょう。
市街化調整区域を含むあらゆる場所へ設置できる
ほかのタイニーハウスと異なり、トレーラーハウスは建築物を建てられない市街化調整区域や農地などでも、行政からの許可を得られれば設置できます。
多くの人が住む市街地はにぎやかで買い物にも便利な反面、静かな生活を好む方にとっては疲れてしまうかもしれません。
車両のトレーラーハウスであれば、「大きなビルに囲まれた場所は苦手だから、自然の多い場所に住みたい」「静かな落ち着いた場所でゆったり過ごしたい」といった希望を叶えられるでしょう。
好きなところへ移動できる
タイヤのついているトレーラーハウスは、コンテナハウスやスモールハウスと異なり、移動して住む場所を変えられます。
たとえば別荘としてトレーラーハウスを構え、全国さまざまな場所へ移動させながらお気に入りの土地を探してもいいでしょう。
レストランのような事業として活用する場合、立地戦略がうまくいかないケースでも、トレーラーハウスなら需要の高い場所へ場所を変えて再スタートが可能です。
好きなところへ気軽に移動できるところは、タイニーハウスのなかでもトレーラーハウスならではのメリットです。
タイニーハウスをご検討の方はぜひトレーラーハウス専門店パークホームズへご相談を!
本記事では「小さな家」を表すタイニーハウスの一種、トレーラーハウスについて定義やメリットを紹介しました。ほかのタイニーハウスと違い、トレーラーハウスは車両であることから、一度設置したあとでも容易に移動できます。
行政からの許可を得られると、市街化調整区域や農地などさまざまな場所に住めるところもうれしいポイントです。
個人としても、事業としてもトレーラーハウスにはさまざまな用途があるので、長期的に活用できるでしょう。
パークホームズは、タイニーハウスのなかでもメリット豊富なトレーラーハウスを専門に取り扱っています。トレーラーハウスをご検討の方は、ぜひ一度ご相談ください。
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